2013年6月1日土曜日

6月の現代朗読体験講座のお知らせ(6月1日)

現代朗読協会の朗読体験講座、2013年5月のお知らせです。
5月の体験講座ですが、連休があるために4月27日に繰り上げて開催します。
まったく朗読をやったことがない/ちょっとやってみたいと思っている人や、すでに経験はあるけれど朗読表現に行き詰まりを感じているような方のためにおこなう、ワークショップ形式の体験講座です。

◎日時 2013年6月1日(土)14:00〜17:00
◎場所 現代朗読協会・羽根木の家(京王井の頭線新代田駅徒歩2分)
◎参加費 2,000円

※詳細とお申し込みはこちらから。

◎こんなことをやります
現代朗読というあたらしい表現を理解するために、実際に身体を動かしたり声を出したりして体験していただきます。
毎回、下のようなプログラムからいくつかをピックアップしてご紹介する予定です。

・朗読のための声と身体の準備。
・朗読するときに起こっているさまざまなことの理解。
・朗読のためのテキストの扱い方、読み方と、朗読実践。
・柔軟でとらわれない表現をおこなうためのヒント。


前回の参加者の声を抜粋して紹介します。

◎「朗読」という言葉から自分でイメージしていたことの枠がとても大きく広がりました。読み聞かせるものだと思っていましたが、表現する朗読、芸術的な面があることを初めて知りました。自分を知ることの手段のひとつとして朗読をとり入れるのも良いと思いました。

◎他の人の朗読がちょっとしたことで「ぱ!」と変わっていく、やわらかくなっていくのに驚きました。教えてくださったことが、わたしのとても大切にしたいと思いはじめていることにとても近く、来てよかったと思いました。

◎タイミングをずらしてのお経朗読(しかも動きながら)なんかは頭が混乱してとても難しかったです。耳をすませるエチュードは、その直後、その感覚から冷めきっていないときの空気の感じ方がまるでちがうことがとても新鮮で楽しかったです。音とか、ちょっした距離がとても気になる感じが。

◎昔受けて朗読講座のように、技術で読むのではなく、自分を表現して読むというのがとても楽しいことだと知ることができました。私がやりたかったことはこういうことだったのだと腑に落ちました。

◎思っていた朗読とは、まったく違っていた。ヨガとかメディテーションと重なる様な、自分発見をするという、おもしろい方向での朗読というのは、とても深く、色々な可能性をひめたもので、もう少し勉強したくなりました。刺激的で楽しかった。

◎想像していなかった体験でした。多分、何か、ささるものがあったと思っています。

2013年5月30日木曜日

げろきょネットライブ Vol.9 唐ひづる・野々宮卯妙・山田みぞれ


しばらく間があきましたが、げろきょネットライブ第9回をおこないます。

◎日時 2013年5月30日(木)20:00から30分くらい
◎場所 Ustream「げろきょネットライブチャンネル」/羽根木の家

げろきょ(現代朗読協会)の活動拠点である世田谷区の「羽根木の家」から中継をおこないます。
今回フィーチャーするのは唐ひづると野々宮卯妙のふたり、そして山田みぞれです。
進行および演奏は水城ゆう。

どなたも無料でご覧いただけます。
また、ライブ会場へお越しの観覧も歓迎です。
事前に協会メール(info@roudoku.org)にてお知らせください。
飲食物の持ちこみ歓迎。

2013年5月28日火曜日

5月のオーディオブック・リーダー養成講座のお知らせ


オーディオブック制作のアイ文庫では、長く聴き継がれるハイクオリティのオーディオブックの制作と、唯一無二の表現者としての読み手の育成をおこなっています。
日程の都合がつかない方は、個人セッションも受け付けていますので、気軽にお問い合わせください。
(写真は個人セッションの模様です)

主催:アイ文庫
協力:現代朗読協会

★次世代オーディオブック・リーダー養成講座
 声優/ナレーター/朗読者のためのステップアップ講座
 申込みはこちら

【概要】
オーディオブックの読みや収録についてのノウハウとトレーニング法を一日で集中講義します。
その後1〜2か月のトレーニング期間をおいて最終収録実習をおこないます。

【詳細】

(1)集中講座
以下の日程で開催される一日集中講義を受講していただきます。
とても居心地のいい世田谷の築78年の古民家で、一日じっくり学んでいただきます。

◎日時 2013年5月28日(火)10:00〜17:00
◎場所 羽根木の家(世田谷区/京王井の頭線新代田駅からゆっくり歩いて4分)
◎受講料 33,000円

(2)トレーニング

収録用の作品を選び、(1)の内容の習得と(3)にむけての1〜2か月間のトレーニング期間を設けます。
期間中は、メールによる指導と面談(またはスカイプ、希望者のみ)で習得状況をチェックします。質問等も自由です。
理解度や技術レベルによっては現代朗読協会のワークショップに参加していだくこともあります(参加費免除)。

(3)最終収録実習

 アイ文庫のスタジオにて収録実践をおこないます。
 収録後、数日以内に評価結果をご連絡いたします。
 その結果を受けて、

 A) アイ文庫オーディオブックの本収録へと進む
 B) 現代朗読協会での実習を継続(ゼミ生登録)する
 C) 独立して自主制作

 という選択肢をご自分でえらんでいただきます。

【本講座の特徴】
オーディオブックリーダー(朗読者)は、ナレーターでもアナウンサーでもなく、声優でもない、新しい声のジャンルです。
オーディオブックの朗読にチャレンジしてみたいと思っている人が多いなか、その読みや収録についてのノウハウをしっかりとアドバイスしてくれる場所はそう多くありません。
そんななかで、アイ文庫は、今後も長くネットコンテンツとして流通していくに耐えるクオリティを持ったオーディオブックの制作とリーダーの育成にあたっています。
単なる音読コンテンツではなく、「朗読作品」としてのオーディオブックを読める人を育てることが目的です。

文芸朗読、詩曲集、教科書朗読、英語朗読などで業界随一のクオリティと実績を持つアイ文庫のオーディオブック・ディレクターが指導にあたります。
ただ読むだけではない、情報伝達のみにとどまらない、「表現」の域にまで踏みこんだクオリティの高いオーディオブック収録ができるハイレベルなリーダー(朗読者)の育成をめざします。数多くの実践的なノウハウを盛りこんだプログラムで予定しています。

アイ文庫のツイッターも参考にしてください。

2013年5月22日水曜日

朗読会「槐多朗読」第七弾@明大前ブック・カフェ槐多のお知らせ

明大前ブックカフェ〈槐多〉でおこなっている大好評「沈黙の朗読」シリーズの七回めです。

 現代朗読とはテキストを素材とした音声表現である。
 ある人は笑い、ある人は眉をひそめ、ある人は癒される。
 そしてあなたはまったく別の受け取り方をするだろう。

◎日時 2013年5月22日(水) 20:00開演
◎場所 ブック・カフェ槐多 (Book Cafe Kaita)
    世田谷区松原2-43-11 キッドアイラックホールB1F
    京王線「明大前」駅下車、北へ徒歩1分
    Tel : 03-3322-5564
◎会費 1,500円 (ワンドリンク付き)

 朗読 野々宮卯妙
 演出・音楽 水城ゆう

 村山槐多の作品と水城ゆうのオリジナル作品を朗読します。

※ご予約はこちらまで
 MAIL : info@roudoku.org
 TEL : 090-9962-0848
 FAX : 03-6893-0595

◎野々宮卯妙
主婦、編集者、ライター、会社経営等を経て現職。代表作に「特殊相対性の女」(2010年愛知県芸術劇場小ホール)、「初恋」(2013年キッド・アイラック・アート・ホール)」ほか。慶應義塾大学法学部卒。現代朗読協会正会員。音読療法士。

2013年5月11日土曜日

現代朗読基礎講座6回シリーズが5月11日にスタート

次期「現代朗読基礎講座」(全6回)が、2013年5月11日(土)からスタートします。

◎日時 2013年5月11日、18日、25日、6月1日、8日、15日(全6回)
    すべて土曜日、10:00〜13:00
◎場所 現代朗読協会・羽根木の家(京王井の頭線新代田駅徒歩2分)
◎参加費 22,000円(教材費含む)

「まったくの初心者だけど、朗読やってみたい! でも放送(伝達)技術を習いたいわけじゃない」
「習ってたけど、だんだんつまらなくなってやめてしまった。でもほんとは読みたい」
「朗読会にも出ているが、なんとなく今のやり方は違う気がする」
と思っていたみなさんに自信を持ってオススメします!

「目からウロコ」の現代朗読の考え方&方法を、教材を用いながら基礎からじっくり学べます。
教材「音読・群読エチュード」(ラピュータ刊/1,890円)

学校の先生や、教室などを開いて朗読指導をしている方も、楽しい学びの場を作るために「基礎講座」受講をお勧めします。

※詳細とお申し込みはこちらから。


前期の受講者の感想を紹介します。

◎一般的な読み方だけでなく、芸術の歴史から色々な知識を得ながら、皆で色々読んだりとても楽しかったです。また単純に読むだけでなく、壁まで用意されていたのもすごく良かったです。最終回で気が付かない内に、その壁を越えられていたのもびっくりでした。正直朗読を始めたばかりにも関わらず行き詰まりを感じる事もありましたが、皆さんそれぞれの個性あふれる魅力もあり、引っぱっていただきました。一回だけ欠席しましたが、大変楽しい講座でした。

◎ここへ来ると新しい気づきが必ずあります。体を動かしながら声を出すことで、起きる微妙な体の中に起きる変化、声の変化、心の変化というものを感じることが楽しみです。続けて参加したいと思います。

◎今回は大変バリエーションに富んでいた。ガチガチの基礎からパフォーマンスまで。立ったり座ったり朗読がバージョンアップできてよかった。感受性のエチュードは衝撃的。受け取れる感覚をもっと身につけたい。

◎なかなか充実感がありました。テーマを決めて、最終的にもりあがるのはいい感じでした。発声や練習もそれにつながるので、目的感ありました。

◎基礎講座では毎回、呼吸法を必ず行なうので、呼吸法の大切さをつきつけられた気分です。呼吸法を一人で行なう時にも「丁寧」に行なうことを心がけたいと思います。

2013年5月5日日曜日

現代朗読で表現力を進化させる一日ワークショップ(名古屋)


東京世田谷を拠点に活動する現代朗読協会は、東京以外にも全国的に注目を浴び、公演やライブ、ワークショップ、講座には遠隔地からわざわざ参加される方が絶えません。
このたび、愛知周辺の方の声を受け、現代朗読協会も縁の深い名古屋で現代朗読の一日ワークショップを開催することになりました。
(開催場所が変更になりました。ご注意ください)

朗読のみならず既成の表現にゆきづまったり物足りなさを覚えている方には、ユニークな方法論で時代を切りひらきつつある現代朗読の世界を知ることで、表現力を進化&深化させる足がかりにしていただけるものと思います。

◎開催日時 2013年5月5日(日/こどもの日) 10:00~15:00
◎開催場所 ナディアパークビジネスセンタービル19F
  名古屋市中区栄3-18-1
◎参加費用 8,000円
◎定員10名

◎申し込み先
こちらのフォームから「名古屋ワークショップ」と明記してお申し込みください。

現代朗読協会公式ウェブサイト

ワークショップ講師はメイン講師のほかに、現代朗読の実演者数名があたります。

◎メイン講師・水城ゆうについて
東京世田谷在住。作家、音楽家。現代朗読協会主宰。
朗読と音楽による即興パフォーマンス活動を1985年から開始。また、1986年には職業作家としてデビューし、数多くの商業小説(SF、ミステリー、冒険小説など)を出している。しかし、現在は商業出版の世界に距離を置き、朗読と音楽を中心にした音声表現の活動を軸としている。
2006年、NPO法人現代朗読協会設立。ライブや公演、朗読者の育成活動を継続中。数多くの学校公演では脚本・演出・音楽を担当。
名古屋では2008年よりウェルバ・アクトゥスの活動をおこない、2009年には「Kenji」(芸術創造センター)、2010年には「Ginga」「特殊相対性の女」「沈黙の朗読」(芸術文化センター)などの公演実績を持つ。
詩、小説、論文、教科書などの執筆も精力的におこなっている。

2013年4月28日日曜日

現代朗読はあたらしいフェーズにはいっていく

「キッズ・イン・ザ・ダーク ~ 春の宴」や体験講座が終わり、その間も私はずっとキッズ公演の記録映像の編集をしながら、いろいろなことをかんがえていた。
またキッズ公演の参加者や来場者からさまざまなリアクションとフィードバックもあった。
昨日の体験講座でまったく初めて現代朗読に触れる人たちに説明したり、体験したりしてもらううち、私のなかでなにかがカチンと音をたてて動いたような気がした。
なかなかうまくはまらなかったパズルの最後のひとコマが、うまいぐあいにパチッとはまったような「腑に落ちた感」があった。
その瞬間、つぎの現代朗読公演「キッズ・イン・ザ・ダーク ~ 夏の陣」の基本コンセプトが決まった。


現代朗読では一貫して、エチュードと呼んでいる基本的な練習方法を使って、各自のオリジナリティを大切にしながら身体性、感受性、表現力をみがく方式をとっている。
というより、身体性や感受性の精度をあげることでしかオリジナリティの表出のクオリティをあげることはできない、とかんがえているからだ。
さまざまなエチュードがたくさんある(私が作ったのだが)。

言葉と身体をむすびつけるためのエチュード。
聴覚の解像度をあげるためのエチュード。
コミュニケーションのエチュード。
音程やリズムのエチュード。

いろいろあるが、いずれも朗読という身体表現のクオリティをあげるためのもので、ひとりでやれるものもあるが、多くはグループで実践することでより効果をあげることができる。
このエチュードは、そのままの形で、あるいは少し形を変えてユニット化し、そのユニットをつないでいく形で朗読プログラムを作る、というのが、このところの現代朗読のライブや公演方式になっている。
「春の宴」もその方式だった。

エチュードをやりこんでいくことで、朗読者はさまざまなことに「みずから」気づき、表現力を身につけていく。
また、複数名のコミュニケーションをとりながらやることで、感受性と反応反射をみがいていくことになる。
このエチュードの「やりこみ」をもっともっと深めていくことで、現代朗読はどこにもないクオリティの高い表現集団になっていくだろうし、またゼミ生ひとりひとりもまたユニークでオリジナリティのある表現者になるだろうと確信している。


現時点で私がやれることは、

・さらに効果的なエチュード(朗読プログラム)を作ること。
・群読のパフォーマンスをあげる方策をかんがえること。
・個人表現のサポートをすること。

現代朗読協会の講座やゼミでは徹底して群読エチュードをやりこみ、そのなかで全体のクオリティをあげつつ、個々の表現力も高めていってもらう。
公演では斬新な群読プログラムを提示する。
個々の朗読者についてもネットライブや個々のライブをサポートしていく。

私以外に現代朗読の演出・指導ができる者も育てたいと思っているし、げんに育ってきている。
私とはまたちがった個性による現代朗読演出が生まれる日もそう遠くないだろう。
そしてもちろん、私自身もひとりの演出家として、手抜きをしない斬新な公演を成立させていきたい。
とりあえずは次公演「キッズ・イン・ザ・ダーク 〜 夏の陣」の基本コンセプトをかためたところだ。
次回もだれも観たことのない、だれもが驚くような公演になるだろうと自負している。
(主宰・水城ゆう)